フリーランスエンジニアの寿命は?短いと言われる理由やその実情

公開日:2024/07/10

フリーランスエンジニアの寿命の画像

フリーランスエンジニアとして活動するにあたり、何歳まで働けるのか、若くないと稼げないのかという不安の声は少なくありません。エンジニアには「35歳定年説」もあるため、安定性について深く考える人もいるでしょう。本記事では、フリーランスエンジニアの寿命の実態や短いといわれる理由、活躍し続けるために必要なことを解説します。

フリーランスエンジニアの寿命は短いのか

エンジニアやプログラマーといった職種には、かつて「35歳定年説」が存在していました。これは、35歳を過ぎると技術の進化に追いつけなくなり、現役での活動が難しくなるというものです。しかし、現在ではこの考え方は一般的ではありません。IT業界の人材需要は高く、35歳以上のエンジニアが多数フリーランスとして活躍しています。

フリーランスエンジニアには、定年という概念が存在しません。企業における定年退職の制度とは異なり、自らの意思と能力次第で働き続けることが可能です。実際に、65歳以上でも現役で活動しているフリーランスエンジニアは少なくありません。長年の経験と豊富な知識を活かし、プロジェクトのコンサルタントや技術指導などの役割を担っています。

結論として「フリーランスエンジニアの寿命は短い」という説は、時代にそぐわないものだといえるでしょう。スキルと知識を更新し続ける意欲さえあれば、フリーランスエンジニアとして長く活躍し続けることができるのです。

フリーランスエンジニアとして働いている人の年齢層

フリーランスとして働いている人の年齢別の割合は「フリーランス白書2023」のデータから見ると、40〜45歳未満が全体の19.8%を占めており、最も多いです。これに続いて、45〜50歳未満が17.3%、50〜55歳未満が16.5%という結果が出ています。

フリーランスのなかでWeb・クリエイティブ系やエンジニア系の分野で活動する人は、3割強に達しています。これらの分野は、技術の進歩やデジタル化の進展に伴い、高い需要があり、経験豊富なプロフェッショナルが求められています。そのため、40歳、50歳を超えても、フリーランスエンジニアとして活躍する人は多いのです。

フリーランスエンジニアとしてのキャリアは、年齢を重ねるごとに蓄積される経験とスキルが大きな強みとなります。多くの企業は、即戦力としての能力を持つ経験豊富なフリーランスエンジニアを積極的に採用しており、40代や50代でも多数のプロジェクトに参画する機会が増えています。

フリーランスエンジニアは寿命が短いといわれる理由

フリーランスエンジニアは、自由な働き方と多様なプロジェクトに携われる魅力があります。しかし、その一方で、寿命が短いといわれることも少なくありません。そこにはどのような理由があげられるのか見てみましょう。

若手に仕事を奪われる

フリーランスエンジニアとして働くうえで、年齢が時に不利になることがあります。クライアントは、可能な限り若いエンジニアに仕事を依頼したいと考えていることも多いです。

ベテランが避けられる大きな理由のひとつは、コストの問題です。若手エンジニアはベテランに比べて単価が低めであり、同じクオリティとスピードで仕事をこなせるならば、コストパフォーマンスのよい若手が選ばれるのはある程度仕方のないことともいえます。

また、プロジェクトチームのメンバーと同年代のエンジニアを求めるケースや、ターゲット層に近い年齢の人材を希望するクライアントも存在します。たとえば、若年層をターゲットにしたプロジェクトでは、その世代の感性やトレンドを理解している若手エンジニアが重宝されるでしょう。こうした状況では、年齢を重ねたベテランエンジニアが不利になることが避けられません。

最新技術のフォローアップが難しくなる

年齢を重ねると、新しい技術やトレンドについていくのが難しくなることがあります。従来のやり方に固執したり、新しい手法を拒絶する姿勢が見られると、クライアントからの信頼を失いかねません。

クライアントは最新技術を駆使して、効率的にプロジェクトを進めることを期待しており、その期待に応えられないと判断されると、仕事を依頼されにくくなってしまうのです。

もちろん、すべてのベテランエンジニアが最新技術に疎いわけではありませんが、年齢が上がることで、新しい情報を吸収する能力が低下していると見なされる可能性も高いです。

体力低下によりパフォーマンスが下がる

歳を重ねると、どうしても体力が低下しがちです。フリーランスエンジニアの仕事は、長時間にわたる作業やタイトなスケジュールが求められることもあるため、体力が必要です。

体力の低下は作業効率に直接影響を及ぼし、結果的にパフォーマンスの低下につながります。これが理由で、エンジニアは寿命が短いといわれることがあります。

クライアントも、体力のあるエンジニアを求める傾向が強いです。体調を整え、体力を維持することも、長くフリーランスエンジニアとして活躍するために重要でしょう。

フリーランスエンジニアとしての寿命を延ばすために必要なこと

フリーランスエンジニアを長く続けるためには、いくつかの重要な要素があります。それらをバランスよく実践することで、長期にわたって安定した仕事を続けることが可能です。ここでは、フリーランスエンジニアとしての寿命を延ばすのに必要なポイントを解説します。

クライアントとの信頼関係や人脈をつくる

フリーランスエンジニアとして成功するには、クライアントとの信頼関係や仕事を回してもらえる人脈が欠かせません。信頼関係が構築されていれば、クライアントからの継続的な仕事の依頼が見込めるでしょう。フリーランスには定年がないため、仕事を依頼してくれるクライアントが存在する限り、年齢に関係なく働き続けられます。

しかし、信頼関係を築くことは簡単ではありません。信頼を得るためには、まず獲得した案件を誠実にこなし、クライアントの期待に応えることが必要です。納期を守り、高品質の成果物を提供することで、クライアントの信頼を得ることができます。

また、プロジェクトが終了した後も、継続的なフォローアップを行うことで、クライアントとの関係を深めることができるでしょう。

最新技術のキャッチアップを継続する

フリーランスエンジニアとして働き続けるには、常に最新の技術をキャッチアップし、スキルを磨き続けることが重要です。IT業界は技術の進歩が非常に速いため、現状に満足せずに新しい情報を追い求める姿勢が求められます。経験のあるジャンルや言語だけに頼らず、新しい分野にも積極的に挑戦しましょう。

最新技術を追い続けるためには、好奇心や興味を持つことも大切です。学習を義務と捉えるだけでなく、楽しみながら取り組むことでモチベーションを維持することができます。

マネジメント職のスキルを磨く

年齢を重ねるにつれて、技術だけでなくマネジメントスキルも重要になってきます。プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)としての経験を積むことで、より上流工程に携わることができ、フリーランスエンジニアとしての寿命を延ばすことができます。

マネジメント職は経験がものをいう部分が大きいため、実績を積み重ねることで信頼性が高まり、新たなプロジェクトへの参画やクライアントからの信頼を得やすくなります。

また、マネジメントスキルを身につけることで、技術だけでなくプロジェクト全体の成功に貢献できるようになり、自身の市場価値も向上するでしょう。

まとめ

フリーランスエンジニアは寿命が短いといわれることの多い職種です。しかし、IT業界の人手不足は深刻で、年齢に関係なく需要があります。実際、40歳や50歳を超えても活躍している人が大勢います。とはいえ、新しい技術やスキルを身につけることを怠ったり、なんとなく仕事を続けているだけでは、近い将来、仕事の依頼が来なくなってしまうかもしれません。スキルアップを継続しながらクライアントとの信頼関係を深め、実績や経験を活かせるキャリアパスを描くようにしましょう。

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